身体に出来たしこり・・・悪い病気ではないかときになりますよね。

このノートでは簡単なしこりの分類と見分け方について説明いたします。

 

まず、「しこり」の原因を簡単に分類します。

①良性腫瘍

②悪性腫瘍

③リンパ節の一時的な炎症

④打撲などの後遺障害による皮下組織の腫脹

⑤関節の変形(骨や軟骨、靭帯を含む)

⑥その他(結節など)

 

次にそれらについて説明いたします。

①良性腫瘍

良性腫瘍はその母地細胞(モトになった細胞)の種類によって神経種、血管種、筋腫、脂肪種などに分けられますが、その成長は一般的には極めて遅く、「圧排性」の成長をします。

圧排性とは、風船を膨らませるように腫瘍が成長する状態を指し、それ故周囲の組織を内部から圧力で排除するような成長であり、触るとまるでパチンコ玉のように感じます。

つまり、腫瘍部分と正常組織の境界線がはっきりしており、触ると有る程度の可動性を持つのも特徴の一つです。

良性腫瘍は基本的に悪さをしないのですが、巨大化して周囲の組織を激しく圧迫したり、例え小さくても血管や神経を圧迫して具体的症状が出るようならば、摘出するのが無難です。

 

②悪性腫瘍

癌や肉腫がこれにあたります。

基本的に成長が早く、数ヶ月~数年で致命的状態まで成長する事は珍しくありません。

その成長は「浸潤性」という状態であり、タオルを水に浸すとジワジワ浸みこんできますが、これと同じように、正常な組織に浸みこむように大きくなります。

なのでそれを触ると半円形のドーム状である事が多く、正常組織としこりの境界線が明確ではありません。

また、それ故可動性も殆どありません。

大きさの大小に関係なく、速やかに専門的処置が必要となります。

 

③リンパ節の腫脹

主に細菌やウイルスなどの感染によって引き起こされます。

外部からの侵入物に対して、強く免疫が働くと、免疫に大きく関係するリンパ節が一時的に活動を活発化させ、それにより全身にあるリンパ節が腫れる事があります。

特に「鼡けいリンパ」(股の付け根)や「腋窩リンパ」(腋の下)、頚部リンパは触知しやすい場所と言えます。

これらリンパの腫脹は、基本的に一時的であり、免疫反応の終息とともに正常化するのが基本です。

また、風邪などに感染しても、一切の症状が無く、唯一の症状がリンパの腫れと言う場合もあります。

触るとコリコリした玉のような感じがします。

 

④打撲などの後遺障害

打撲や裂傷などの回復過程において、皮下組織で「肉芽組織」が形成される事があります。

肉芽組織は、外傷などによって組織の欠損が発生すると、それをうめる「パテ」のような役割をはたします。

しかし通常の皮下組織に比べると柔軟性に欠けるので、傷痕を触るとしこりのように感じてしまいます。

小規模なものであれば問題ありませんが、傷の規模によっては一生改善されないケースもあります。

触ると硬めの消しゴムのような感じです。

 

⑤関節の変形

何らかの原因(骨折、脱臼、靭帯断裂、変形性関節症)によって、関節付近に「出っ張り」を触知する場合があります。

腫瘍とは違うので、硬い石を触っているように感じます。

 

⑥その他

結節(身体にできる出っ張り)を生じる疾患は各種あり、性病や寄生虫感染、自己免疫疾患など様々なケースがあります。

種類は多様なので触った感じも様々です。

 

もし身体に「しこり」が出来たら、迷わず医師の診察を受けてください。

殆ど害を与えないしこりもあれば、致命的で悪質なものまでその種類は様々です。

まずはそのしこりの原因を探り出し、最も適した治療を受ける必要があります。

 

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